こんにちは、品川区・大田区で賃貸仲介・管理を28年やっている東京ベイハウスの正直くんです。
本日のお客様は、隣人の足音に悩まされて引っ越しを決意した若手会社員さん。間取りも日当たりも完璧だったのに、住んでみたら毎晩ドンドン……「内見のときにわかる方法はないの?」と”とんでも不動産”へ駆け込んできました。
前の部屋で隣人と上階の生活音に1年間悩まされ、ついに引っ越しを決意。「次こそ静かな部屋を選びたいけど、内見の数十分で本当にわかるの?」と不安いっぱい。
「内見で音はわからない」は本当か?


内見って大体平日昼間にしますよね? お隣も上階も仕事や学校で家にいないんですよ。だから静かに感じるんです。


今日は僕が現場で実際にやってる7つのチェックを正直にお話ししますね。
賃貸トラブルの調査では「騒音・生活音」が長年トップ級のクレームに入る項目です(出典:国土交通省 住宅市場動向調査ほか各種民間調査)。それだけ多くの入居者が「住んでから気づいた」と後悔しているテーマでもあります。
内見で見抜くべき”音”は4方向ある
生活音は発生源によって「対策できるもの」と「諦めるしかないもの」に分かれます。まずは敵を知るところからです。
| 音の方向 | 代表的な音 | 対策の難易度 |
|---|---|---|
| 上から | 足音・椅子の引きずり・子どもの飛び跳ね | ★★★(高) |
| 左右の壁から | 話し声・テレビ音・くしゃみ・ドアの開閉 | ★★(中) |
| 下から | 楽器・低音重視のスピーカー・大声 | ★★(中) |
| 外から | 交通音・線路・繁華街・隣家のエアコン室外機 | ★(低・自分で見抜きやすい) |


選ぶ段階で勝負がついてる、というのが現場の本音です。
内見で実践したい7つの音チェック
① 内見の時間帯を「平日朝」または「土日夕方」にずらす
不動産屋が提案する内見時間は平日昼間が中心です。これは案内効率の都合で、騒音チェックには最も不向きな時間帯。可能であれば「平日朝7〜9時」「土日夕方17〜19時」あたりにずらすと、在宅率が上がって生活音が出やすくなります。
② 入室直後30秒、無言で立ち止まる
玄関を開けたら、不動産屋が「広いリビングですね〜」と話し始める前に「ちょっと音を確認させてください」と止めます。窓もドアも閉め切った状態で30秒、ただ立つ。外の交通音・上階の足音・空調機の音がこのときに浮き上がってきます。
③ 各部屋の壁に耳を当てる
恥ずかしがらずに左右の戸境壁(隣戸との壁)に耳を当ててください。テレビ音や話し声がうっすら聞こえるなら、夜は確実に響きます。壁を軽くノックして「コンッ」と固く響くか、「ボフッ」と軽く響くかで、壁の厚みもある程度推測できます。
④ ベランダ・窓を全開にして3方向の音を聞く
窓を閉めた状態と、全開にした状態で何デシベル違うかを耳で比べます。差が大きいほど窓の遮音性能が低いということ。幹線道路・線路・繁華街が近い物件では、窓を開けて寝る夏場に後悔します。


僕らも”後で揉めるくらいなら、内見でしっかり確認してほしい”が本音です。遠慮しないでください。
⑤ 共用廊下・エレベーターホールでも耳をすます
意外と見落としがちなのが共用部の音。エレベーターのモーター音・自動ドアの開閉音・廊下を歩く靴音が部屋の中に響くタイプの建物があります。エレベーター隣接の部屋は、深夜に「ガコン」という音が地味にストレスになります。
⑥ 構造とフローリングの種類を確認する
音の通りやすさは建物構造で大きく変わります。木造<鉄骨造<RC造(鉄筋コンクリート)<SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)の順で遮音性能が上がる傾向。さらに上階のフローリングが「直貼り(コンクリートに直接)」か「二重床」かで足音の伝わり方が変わります。気になる場合は管理会社に確認できます。
⑦ 周辺の音源を地図と現地で確認する
内見の前後で必ず物件の周囲100m以内を歩いてください。線路・幹線道路・コンビニ駐車場・ゴミ収集所・小学校・工事現場・宗教施設・夜営業の飲食店——これらが近くにあると、住んでから「なんだこの音」となります。地図アプリの航空写真でも事前に確認しておくと安心です。
“絶対やってはいけない”内見NG行動


まず「不動産屋とずっと喋りながら内見する」。これだと音が全然耳に入ってきません。
次に「写真撮影に集中しすぎる」。スマホ越しに世界を見ると、聴覚がおろそかになるんですよ。
最後に「気に入ったから即決する」。最低でも一晩、できれば時間帯を変えてもう一度内見してください。
管理会社に正直に聞いていい3つの質問
遠慮せずに不動産屋・管理会社にぶつけて良い質問があります。誠実な業者なら答えてくれますし、はぐらかすところは要注意。
- 「過去に騒音トラブルの記録はありますか?」 — 個人情報以外なら答えられる範囲で答えてくれます。
- 「上階・両隣の入居者属性(単身/ファミリーなど)を教えてもらえますか?」 — 詳細は守秘義務でも、ざっくりした世帯構成は教えてもらえます。
- 「楽器・ペット・在宅勤務の音について規約はどうなっていますか?」 — 規約で禁止されていれば、トラブル時に管理会社を頼れます。


音のミスマッチで早期退去されると、お客さんも僕らも全員不幸になりますから。聞いてくれて構いません!
正直くんのまとめ
内見の数十分で音を100%予測することはできません。でも、時間帯をずらす・無言で30秒立つ・壁に耳を当てる・周囲100mを歩く。この4つだけでも、ハズレ物件をかなり減らせます。
音は「住んでみないとわからない」と諦められがちな項目ですが、選ぶ段階での”耳のチェック”で勝負はほぼ決まります。気になることは遠慮なく聞いてください。それが正直不動産の流儀です。









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