ここは品川区の片隅にある、ちょっと変わった不動産屋「とんでも不動産」。本日ご来店されたのは、25歳のフリーランス・安田 節(やすだ せつ)さん、通称「節約くん」。前回の引っ越しで、採寸をサボって買った特大ソファが玄関を通らず、泣く泣くフリマで半額処分した過去を持つ男。今日は「もう二度と失敗したくない」と、内見に向けて意気込んでやってきました。ところが、その手ぶら加減がまた不安で…。
内見に手ぶらはNG!まず持ち物から

正直さん、準備バッチリで来ましたよ! 財布とスマホ、以上!

それ、コンビニ行く準備ですよね? 内見は「部屋のオーディション」です。手ぶらだと、後で泣くのは自分ですよ。

うっ…前回それでソファが玄関通らなくて、半額で手放したトラウマが…。

それこそ「メジャーを持っていれば防げた1万円」です。ぶっちゃけ、内見の失敗の8割は準備不足なんですよ。まずは持ち物リスト、いきましょう。
内見に持っていくと差がつくのが、この「7つ道具」。スマホのアプリで代用できるものもありますが、メジャーだけは実物があると圧倒的にラクです。
| 持ち物 | 使いみち | 重要度 |
|---|---|---|
| メジャー(5m以上) | 家具・家電が置けるか採寸 | ★★★ |
| スマホ(カメラ+方位磁石アプリ) | 写真・動画・方角の確認 | ★★★ |
| 間取り図(印刷 or 画面) | 寸法を直接メモできる | ★★★ |
| 筆記具(ペン・付箋) | 気づきをその場でメモ | ★★ |
| モバイルバッテリー | 撮影で電池切れを防ぐ | ★★ |
| スリッパ(携帯用) | 空室でも足元が汚れない | ★ |
| 現在の家具・家電の寸法メモ | 「入るか」をその場で判定 | ★★★ |
ポイントは「後から取り返しがつかないもの」を優先すること。メジャーと寸法メモは、その場で測らないと家に帰ってから確認できません。スマホは写真・動画・方位磁石・電波チェックと一台何役もこなす主力です。間取り図は測った数字を直接書き込めるので、印刷して持っていくかスマホに画像で入れておきましょう。モバイルバッテリーは地味ですが、複数物件を回る日ほど効いてきます。撮影で電池が切れて「肝心の物件の写真だけ撮れなかった」は、意外とよくある失敗です。

スリッパまで!? 部屋見に行くのに登山みたいな装備ですね。

登山ほど大げさじゃないです(笑)。全部カバンに入るサイズですよ。特に上の★★★の4つ、これだけは死守してください。
なぜメジャーが最優先なのか

でも部屋の広さって、間取り図に「6畳」って書いてあるじゃないですか。それでよくないですか?

そこ、大事なツッコミどころです。「6畳」は面積であって、家具が入るかは別問題なんですよ。ソファが通るのは「玄関ドアの幅」と「廊下の曲がり角」で決まります。

まさに前回それ! 部屋は広かったのに、玄関で詰んだんです…!

あるあるです。だから採寸すべきは「部屋の広さ」より「搬入経路」なんです。この6か所だけは、その場でメジャーを当ててください。
内見で採寸すべき6か所
| 採寸する場所 | 何のため |
|---|---|
| 玄関ドアの幅・高さ | 冷蔵庫・ソファ・マットレスが通るか |
| 冷蔵庫置き場(幅・奥行・上の余白) | 扉が開くか・放熱スペースは足りるか |
| 洗濯機置き場(防水パンの内寸) | 今の洗濯機が乗るか(ドラム式は要注意) |
| 窓の幅・高さ | カーテンのサイズを事前に把握 |
| 壁の一面(家具を置く予定の壁) | ベッド・机・棚のレイアウト決め |
| 廊下・曲がり角の幅 | 大型家具の「曲がれるか」判定 |
特に見落としがちなのが洗濯機置き場の「防水パン」の内寸。ドラム式洗濯機は防水パンに乗らないことがあり、「買ったのに置けない」が本当によく起きます。数字は間取り図に直接書き込んでおくと、家具選びのときに迷いません。
冷蔵庫置き場も要注意ポイントです。幅と奥行きだけでなく、上の余白(放熱スペース)と、扉を開けたときに壁や通路にぶつからないかまで見ておきましょう。放熱スペースが足りないと電気代が上がったり、故障の原因になったりします。ベッドや机を置く壁は、コンセントやスイッチの位置も一緒に測っておくと、「家具でコンセントが隠れて使えない」という失敗を防げます。採寸した数字は、その場で写真に撮っておくとメモを失くしても安心です。

防水パン…! そんなの気にしたことなかった。ドラム式、危なかった〜。

でしょう? ここで5分測っておけば、後で数万円の買い直しを防げます。ぶっちゃけ、内見でメジャーを出す人はプロっぽく見えて、大家さんの印象もいいんですよ。
採寸以外にもチェックしたい「その場の五感」

採寸したら、あとは即決でいいですよね? 早い者勝ちって聞くし!

落ち着いて(笑)。数字だけじゃ分からないことこそ、現地でチェックです。携帯の電波、コンセントの位置と数、水を出したときの水圧、この3つは実際に体感してください。
写真では絶対に写らないのが、電波・水圧・生活音です。スマホは各部屋でアンテナ表示を確認、キッチンとお風呂で実際に水を出してみる、窓を閉めて外の音を聞く。ここまでやって初めて「暮らしのシミュレーション」になります。コンセントの位置は、そのままレイアウトの制約になるので、間取り図に印をつけておくと安心です。
ひとりで採寸するときのコツは、メジャーの先端を巾木(壁の下の出っ張り)や柱の角に引っかけて固定すること。テープが折れずにピンと伸びるので、正確に測れます。高さを測るときは、メジャーを床に立てて壁沿いに伸ばすと安定します。担当スタッフに「ここ押さえていてもらえますか」と一声かければ、二人がかりでスムーズに測れますよ。遠慮はいりません、内見はそのための時間です。

水圧まで! シャワーが「ちょろちょろ」だったら地獄ですもんね。

そうなんです。同業者に怒られますけど、写真がキレイな部屋ほど、水圧や電波は現地で必ず確かめてほしいですね。撮った写真は部屋ごとにフォルダ分けすると、家に帰ってから比較しやすいですよ。
内見はいつ行くのがベスト?時間帯と周辺のコツ

内見って、いつ行っても同じ部屋なんだから、時間帯とか関係なくないですか?

部屋は同じでも、周りの表情はガラッと変わるんですよ。昼はどれだけ光が入るか、夜は街灯や人通り、帰り道が暗くないか。可能なら「昼と夜の2回」見るのが理想です。
日当たりは昼、治安や騒音は夜、ゴミ出しのマナーは朝が分かりやすいタイミングです。全部は難しくても、少なくとも「自分がその部屋で過ごす時間帯」に合わせて見るのがおすすめ。夜型の人が昼だけ見て決めると、夜の騒がしさや暗さでギャップを感じやすくなります。平日と休日でも人通りは変わるので、生活リズムに近い曜日を選べるとより安心です。

なるほど…。じゃあ部屋の中だけ見てればOKってわけじゃないんですね。

そうなんです。むしろ「駅から部屋までの実際の道」を歩くのが超大事。坂道のキツさ、夜道の明るさ、スーパーやコンビニの位置は、地図アプリだけじゃ分かりません。内見の行き帰りは、あえてゆっくり歩いてみてください。
「駅徒歩8分」と書いてあっても、信号や坂道、荷物の量で体感は変わります。実際に歩いてみて、通勤・通学のシミュレーションをしておくと、住んでからの後悔が減ります。ゴミ置き場の清潔さや、自転車置き場の空き状況も、この行き帰りにチェックしておくと管理の質が見えてきます。
よくある質問(Q&A)
Q. メジャーを忘れたら、スマホの計測アプリでも大丈夫?
簡易的な確認ならアプリでも役立ちますが、玄関ドア幅や防水パンなど「数センチが命取り」になる場所は、実物のメジャーで測るのが確実です。アプリは誤差が出やすいので、あくまで補助と考えてください。5mの小型メジャーは数百円で買えます。
Q. 内見って、1件あたりどれくらい時間をかければいい?
採寸・撮影・五感チェックまでやると、1件あたり15〜20分が目安です。焦って5分で回ると見落としが増えます。1日に何件も回るなら、事前に「見る順番」を決めておくと効率的です。
Q. 空室と居住中では、内見の仕方は変わる?
居住中の物件は、家具があるぶん採寸しづらく、写真も撮りにくいです。その場合は玄関・水回りなど共有部分を中心にチェックし、寸法は担当者に確認しましょう。空室なら、遠慮なくメジャーを当てて大丈夫です。
Q. 採寸したのに、やっぱり家具が入らなかったら?
搬入経路(玄関→廊下→部屋のドア)を1つでも測り忘れると起きがちです。特に「曲がり角」は盲点。大型家具は、通り道すべての幅を測って、家具の対角線と比べるのが鉄則です。不安なら、購入前にお店で寸法を伝えて相談を。
まとめ|内見は「測る人」が勝つ

内見の失敗は、たいていメジャー1本で防げます。持ち物を整えて、搬入経路を測って、電波と水圧を体感する。これだけで「住んでからのガッカリ」がぐっと減りますよ。

今日こそメジャー持って行きます! ソファ処分の悲劇、もう繰り返さない!
- 内見の必需品は「メジャー・スマホ・間取り図・寸法メモ」の4点
- 採寸は部屋の広さより「搬入経路(玄関・廊下・曲がり角)」を優先
- 冷蔵庫置き場・洗濯機の防水パンは見落としがちなので必ず測る
- 電波・水圧・生活音は写真に写らない。現地で五感でチェック
- 1件15〜20分かけて、写真は部屋ごとにフォルダ分け








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