本日のお客様:パワフルおばさん(55歳・主婦)
40年連れ添った夫と「終の住処」を探しにご来店。手にはルイ・ヴィトンのバッグと家族手帳。でも採寸メジャーもメモも持ってきていない。「私の勘で決めるから大丈夫よ!」と豪語するも、過去3回の引越しで全部失敗している強者。
内見の持ち物が「物件選び」を9割決める理由

はーい正直くん!今日ね、内見3件入れたのよ!手ぶらで来ちゃったけど大丈夫よね!?

大丈夫じゃないですよ!? ぶっちゃけますけど、手ぶらで内見した人の8割は契約後に「あれ確認しとけば…」って後悔してます。

えーっ!でも私、目利きには自信あるのよ!前の家もパッと見で決めたし!

そして前の家、3回引越されてますよね…? 正直に言うと、内見ってデート1回より短い時間で家賃100万円超の決断するんですよ。準備ゼロは無謀すぎます。
内見の所要時間は、1物件あたりおおよそ15〜30分が一般的です。この短時間で家賃数年分(例:家賃12万円×2年なら288万円)の決断を下すわけですから、限られた時間でいかに見落としを減らせるかが勝負になります。道具を持参すれば、その場で「採寸」「水平」「電波」「明るさ」を客観的に判断できるため、引越し後の「こんなはずじゃなかった」が大幅に減らせます。
プロが必ず持参する「内見の7つ道具」

7つ道具!? ドラえもんじゃないんだから!ヴィトンに入る大きさ?

余裕で入ります。むしろヴィトンより軽いです。一覧でお見せしますね。
| No. | 道具 | 何のため? | 入手目安 |
|---|---|---|---|
| ① | メジャー(5.5m) | 家具配置・冷蔵庫・洗濯機の置けるサイズ採寸 | 100円ショップ〜1,000円 |
| ② | スマホ(充電満タン) | 写真・動画・水平器・方位磁石・電波速度測定 | 手持ち |
| ③ | メモ用紙+ペン | 気になった点・営業さんへの質問を記録 | 家にあるもの |
| ④ | 物件資料(紙コピー) | 図面に書き込みながら採寸できる | 事前に印刷 |
| ⑤ | ビー玉またはゴルフボール | 床の傾き・建物の歪みチェック | 100円ショップ |
| ⑥ | スリッパ・厚手の靴下 | 空室は床が冷たい・素足では細かい異変に気づきにくい | 家にあるもの |
| ⑦ | 懐中電灯(スマホLEDでも可) | 押入れ・床下収納・配管裏の劣化チェック | 100円ショップ |

ビー玉!? 何それ占い? 私、占い結構好きなのよね〜!

占いじゃないです!床に置いてコロコロ転がったら、建物が傾いてる証拠です。古いビルだと意外とあるんですよ。家具の扉が勝手に閉まる物件、住んでみないと分からないんで。
道具別の使い方とチェックポイント
① メジャーで採るべき「3つの寸法」

メジャーって…部屋全体測るの? 一日仕事じゃない!

違います!測るのは3箇所だけでOKです。①冷蔵庫スペース②洗濯機置き場③玄関〜部屋までの通路幅。この3つで「引越し当日に家具が入らない」事故をほぼ防げます。
冷蔵庫スペースは、横幅だけでなく「奥行き」「高さ」も忘れずに。一般的な単身向け冷蔵庫の幅は約50〜55cm、ファミリー向け(400L以上)だと約60〜65cm必要です。洗濯機置き場の「防水パンの内寸」も要確認で、ドラム式(幅約64cm)が入らない物件は意外と多いです。玄関〜居室の通路幅は、ソファやベッドの搬入経路として最低70cmは欲しいところです。
② スマホは「カメラ」じゃなく「測定器」として使う

スマホで写真撮るくらいできるわよ!私インスタもやってるんだから!

写真だけじゃもったいないです!ぶっちゃけスマホは内見の万能ツールなんで、こんな使い方を全部やりましょう。
- 動画で全室一周撮影(後日見返すと「キッチン狭かった」が一目瞭然)
- 水平器アプリで床・カウンターの傾きチェック
- 方位磁石アプリでベランダ・窓の向きを確認(南向きか確証を取る)
- 速度測定(Wi-Fi/4G)で電波の入り具合を測定
- スクショ付きメモで物件番号・気になる点を即記録
③ メモは「気になった点」より「営業に聞きたい質問」を書く

同業者に怒られますけど、その場で聞かないと答えてもらえない質問が結構あるんですよ。例えば「過去の入居者の退去理由」とか「上階の住人の年齢層」とか。事前にリスト化が鉄則です。
④ 物件資料に直接書き込みながら回る
図面(間取り図)のコピーを持参して、その場で寸法を書き込みます。「ここに5,000円のテレビ台が入る!」など具体的に書き込んでおくと、家に帰ってからの家具配置シミュレーションがスムーズです。複数物件を1日に回る場合、図面に「ここがよかった」「ここがダメだった」と直接メモすると、後で混ざりません。
⑤ ビー玉で「床の傾き」を可視化する

でも傾いてる家なんてないでしょ〜? さすがに営業さんも紹介しないわよ!

正直に言うと、築30年超だと結構あります。営業マンだって全部の床に寝そべって確認してませんからね。傾いてる物件は地震時のリスクや、毎日の生活でジワジワ酔うリスクがあるんで、ビー玉でセルフチェックが手っ取り早いです。
判定基準はシンプルで、ビー玉やゴルフボールを床に置き、3秒以内に転がり出すなら「明らかな傾斜あり」のサインです。気になる場合は不動産会社にその場で報告し、修繕履歴や建物の沈下調査の有無を確認しましょう。1部屋だけならカーペット下のゆがみの可能性もあるので、複数部屋でテストするのがコツです。
⑥ スリッパは「衛生」より「足裏センサー」のため

厚手の靴下がベストです。空室の床って真冬は冷蔵庫ですし、夏でも素足だと汗で滑って細かい床鳴りや沈みに気づきにくいんですよ。歩きながら違和感を探すなら、靴下の方がセンサーとして優秀です。
⑦ 懐中電灯で「収納の奥」と「水回り下」をチェック
押入れ・クローゼットの奥、シンク下、洗面台下、床下収納は内見時に電気がついていないことが多く、暗くて見えません。ここにカビ・水漏れ跡・配管劣化が隠れていることが多いので、スマホLEDでも十分なので必ず照らして確認しましょう。特にシンク下の配管接続部に白い結晶(漏水跡)がないかは、入居後のトラブル予防として重要です。
「あると差がつく」追加アイテム3選

まだあるの!? 私もうリュック背負って完全装備で行くわよ!

必須ではないんですけど、これがあるとさらに精度が上がります。3つだけ追加で覚えてください。
- 10円玉(コンセント周辺の埃チェック):差し込み口を軽くこすって、青く錆びていたら長期間使われていない=湿気がこもっている可能性
- 家族・パートナーの写真(部屋の雰囲気と照合):自分1人だと「いい部屋!」と感じても、家族が住む姿を想像しにくい時の補助
- 季節外れの服装(夏の冬服/冬の夏服):夏物件の「冬の寒さ」、冬物件の「夏の暑さ」を想像する材料に
内見当日の「事前準備3ステップ」

道具揃えたら、もう完璧よね? 物件を見て直感で決めるわ!

道具は半分です。残り半分は事前準備ですよ。3ステップだけ、当日の朝までに済ませてください。
- STEP1:周辺環境を地図アプリで下見(最寄り駅・スーパー・コンビニ・夜の街灯)
- STEP2:今住んでる家の家具寸法を測っておく(冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファ)
- STEP3:チェックリストの印刷(最低15項目・聞きたい質問込み)
特にSTEP2は見落とされがちです。今使っている家具のサイズを把握していないと、メジャー持参の意味が半減します。「冷蔵庫の幅は60cmだから、置き場が55cmならアウト」と即判断できる準備が大事です。引越し業者の見積もり用にも使えるので、内見前にメモしておきましょう。
よくある質問
Q1. 内見の所要時間はどれくらい?
A. 1物件あたり15〜30分が目安です。じっくり見たい場合は事前に「30分以上見たい」と不動産会社に伝えておけば、鍵の貸し出し時間を長めに確保してもらえることがあります。1日に複数物件を回る場合は、移動時間を含めて余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
Q2. 写真や動画は撮影しても良い?
A. 多くの場合OKですが、入居中物件(居住中)の内見では撮影NGなことが多いです。空室であっても、念のため担当者に「写真撮ってもいいですか?」と一声かけるのがマナーです。動画は「玄関から各部屋へ歩きながら一周」が後で見返しやすいです。
Q3. 内見当日に申し込みを決めないとダメ?

ぶっちゃけ、その場で決めなくて大丈夫です。営業マンに「今日決めないと埋まりますよ」って言われても、ほとんどの物件は1〜2日は普通に残ってます。冷静に持ち帰って判断してOKです。ただし1月〜3月の繁忙期は本当に早く決まることがあるので、その場合は不動産会社に「1日キープ可能か」交渉してみてください。
Q4. 内見は無料?
A. はい、内見は基本無料です。仲介手数料はあくまで契約成立時に発生するので、内見だけして「やっぱりやめます」と帰ってもまったく問題ありません。むしろ、複数物件を比較するためにも複数社・複数物件の内見をおすすめします。
Q5. 平日と土日、どっちが内見に向いてる?
A. 「物件を見るだけ」なら土日でOKですが、「周辺環境も含めて判断したい」なら平日昼と夜の両方を見るのが理想です。土日は近隣住人の在宅率が高く生活音が分かりやすい一方、平日の通勤時間帯の駅までの混雑や、深夜の繁華街の喧騒などは別日に確認するのが安心です。
まとめ|内見は「準備した人」が勝つ

正直くん、ありがとう!私、今からダイソー行ってメジャーとビー玉買ってくるわ!

ぜひ!全部揃えても2,000円かからないですから。これで「住んでから後悔」がほぼゼロになりますよ。
- 必須7つ道具:メジャー・スマホ・メモ・物件資料・ビー玉・厚手靴下・懐中電灯
- スマホは「測定器」として使う(水平・方位・速度・動画)
- 採寸は3箇所だけ:冷蔵庫・洗濯機・通路幅
- 当日その場で決めなくてOK。冷静に持ち帰って比較が原則
- 事前準備3ステップ:周辺下見・現家具寸法・チェックリスト印刷







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