「えっ、こんなにするの・・・?」
お部屋を借りるとき、切っても切り離せないのが「お金」の問題ですよね。
敷金、礼金、保険料、保証会社、鍵交換、除菌消臭代・・・
いわゆる”初期費用”と言われるこれらの金額は、ざっと計算して
総賃料(賃料+管理費)の5~6倍
になると、ネットなどで見た方もいるのではないでしょうか?
しかし「結局のところ何に使ってるお金なの??」と
考える方も多いはず。
承知いたしました。
現役不動産営業マンがご説明させていただきます!
そもそも初期費用とは?
お部屋を借りるときは「敷金」や「礼金」など、まとまったお金が必要になります。
いわゆる”初期費用”と呼ばれるものには、
- ①敷金・礼金
- ②保険料
- ③保証会社利用初回費用
- ④仲介手数料
- ⑤前家賃
- ⑥その他
主に上記のようなものがあります。
多いし、よくわからない言い回しのものもありますよね・・・
ひとつずつ見ていきましょう!
①敷金・礼金
初めに、敷金・礼金についてです!
「意味はよくわからないけど、聞いたことはある・・・」
なんて方も多いのではないでしょうか?
細かく説明すると、か~な~り長くなってしまいますので(笑)
めちゃくちゃ簡単に説明すると・・・
敷金=戻ってくる(かもしれない)お金
礼金=戻ってこないお金
と覚えておきましょう!
【敷金】
敷金とは、あらかじめ大家さんに預けておくお金のことで、
退去時のお部屋のクリーニング代、修繕費用や
家賃の滞納があった場合にその充填にあてられたり、
一言でいうと”保険”のような役割を持っているお金です。
ですので、預けておいた金額と、実際に差し引かれた金額に
差額が生じた場合は”戻ってくる”というわけです!
ですが、お部屋によって契約内容に違いがあったり、
敷金が「償却」の扱いになったりと、様々ですので、
どんな敷金も100%戻ってくるというわけではありません。
しっかりと事前に確認しておきましょう!
※「償却」についてはまた別の記事で書こうかと思います。(笑)
・大体は、賃料の1か月が一般的です。
【礼金】
では礼金は?
”戻ってこないお金”と説明したこの礼金ですが、
その名の通り「お礼のお金」って意味なんです!
・・・誰に何のお礼なの?
始まりは「関東大震災」のころにさかのぼります。
地震や火事の影響で住む場所を失った人が多くいた当時。
部屋を貸してくれる大家さんは本当にありがたい存在だったんです。
希望者も多い中、自分に部屋を貸してくれてありがとうの気持ちを込めて、
大家さんへ渡していたのが「礼金」の始まりと言われています。
※諸説あります
そんな当時の名残が現代まで続いているんですね!
お礼の品を渡した後で「返して!」なんて言いませんよね?(笑)
よって「礼金」は戻ってこないお金となります。
・こちらも、賃料の1ヶ月が一般的です。
②保険料
保険料とは、ズバリ「火災保険」の加入保険料のことです!
この保険、実はとっても大事なんです。
名前にもある通り「火災」によって家財やお部屋に損害が出た場合、
さらに、水害や雷での被害にも対応しているんです!
※プランによって違いもあります
自身で所有しているテレビなどの家電の保証ほもちろんですが、
火災によって借りているお部屋を損傷させてしまった時、
大家さんへお支払いする必要のある、
多額の費用についても保証されますので、しっかり加入しましょう。
ここまで火災保険の重要性について記載しましたが、
実は火災保険は強制加入ではありません。
確実に入ることをお勧めしますが。
(というか加入することが入居の条件だったりしますが・・・)
お部屋の契約の際に、不動産会社から一緒に火災保険の案内もある場合が多いのですが、
自分で選んだ火災保険に加入することも可能ではあります。
ただ、その場合、保証額が適正であるかや、加入証明を後日提出したりなど、
いろいろと手間は増えてしまいます。
その代わり、不動産会社から案内のある保険であれば、保証額なども十分であり、
大家さんが納得された保険ですので、加入しておけばまず間違いはないといえます。
それぞれのメリット・デメリットをよく見極めることが大切ですね!
プランなどにもよりますが、
・1.5万円~3万円(2年間分)が一般的です。
③保証会社利用初回費用
「保険」の次は「保証」???
ややこしい言い回しが続きすみません・・・
(ほんとこの業界は難しい言葉使いたがりです)
”保証会社”とは、あなたの身元を「保証」してくれる会社のことです!
例えば、あなたがとっても大切にしている”ゲーム”があるとしましょう。
※たとえがイマイチなのは大目に見てください(笑)
そんなゲームを、いきなり出会った見ず知らずの人に
「それ貸して~」って言われて、あなたは「はいっ」と貸せますか?
大家さんも同じです。自分が持っているお部屋は、
丁寧に使って、しっかりと賃料を払ってくれる人に貸したいですよね。
その際、
「この人はしっかり賃料を払って、住んでくれる人ですよ!
万が一の時は、我々が代わりに賃料をお支払いします!」
と、大家さんに対して「保証」をしてくれるんですね。
もちろん保証会社に頼らずとも「連帯保証人」さんを立てることができれば
「それでいいよ!」という大家さんもいらっしゃいます。
(最近は保証会社の利用がメジャーにはなってきています。)
・一般的に、総賃料の50%前後の費用が必要になります。
④仲介手数料
この「仲介手数料」とは我々、不動産会社の主な収入源です。
お客様の住みたい部屋をお探ししたり、大家さん(管理会社)との条件交渉、
お客様のお申し込みをサポートしたり、契約書等の作成、
そしてお客様が無事お引越しを終えられるまで、しっかりと支える。
上記の対価としていただいているのが「仲介手数料」です!
※そのようにわたくしは考えています!(笑)
この「仲介手数料」には上限が決まっており、
【賃料の1ヶ月分+消費税】
までしか受け取ってはいけないと決まっているんですね!
営業マンにとっては、自分の頑張りの対価ともいえるものですので、
「自分の引っ越しのためにすごく親身になってくれた!」
と納得していただけるように、日々お客様をご案内しています。
・仲介手数料は賃料の1ヶ月+消費税が上限
⑤前家賃
「前家賃」はその名の通り、
”前もってお支払いする家賃”のことです!
結局のところ”家賃”なので、いずれはお支払いするお金なのですが、
「一度に持っていかれるとちょっと大変かも・・・」
なんて方もいらっしゃいますよね。
基本的には、
【入居した月の日割り分】+【翌月の1ヶ月分】
が多いのですが、
月初の入居や、大家さんへの相談次第では、
最初に必要な分が減らせる可能性もありますので、
積極的に相談してみましょう!
・基本的には【日割り分+翌月の1ヶ月分】
⑥その他
①~⑤の費用以外にかかるお金は他にもあります。
例をあげると、
・鍵交換費用
・24時間サポート
・除菌消臭代
などなど。
管理会社や大家さんによって異なりますが、
上記の費用が「必須」だったり「任意」だったりもしますので、
「余計な出費は避けたい・・・」
と思うのであれば、遠慮なく担当の不動産営業マンに確認してもらいましょう!
「任意」であれば、そのサービスを使っても使わなくてもいいということですので、
よくそのサービスの内容を聞き、自分に必要であるかどうかを見極めましょう!
まとめ
さて、いわゆる「初期費用」と言われるお金を解説してみました。
すべて合計すると、やはり賃料の5か月分くらいにはなります。
しかし、あくまで目安の金額ですので、
敷金・礼金ゼロ(賃料の2ヶ月分安い!)だったり、
フリーレント(前家賃が無料!)がついている物件を選ぶなど、
初期費用を抑える方法はいろいろあります。
ぜひお気軽にご相談くださいませ!
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